お久しぶりです。
3月11日の東日本大震災からすでに一ヶ月以上が経っているわけですが、
実はその間に、何度もこのブログを書いては消し、書いては消しを繰り返しました。
日本国民全員が戦後最大の国難に直面したこの状況で、
普段からチャラい人生を送ってきたカスが何を書けばいいのか?
ぶっちゃけナニをどう伝えたらいいのか非常に悩みました。
というか、今も悩みながらコレを書いている状態なんですが。

そんな中、去年DOGGY HOOD$をドイツに呼んでくれた人からメールをもらいました。
彼の名前はRico、ドイツのエッセンでハードコアのショウを企画している男。
ヨーロッパのバンドのみならずアメリカのバンドとも深いコネクションを持つ彼は、
数々の伝説のハードコアバンドの再結成ライヴをブッキングしたり、
ハードコア・ファンには涙モノの面子揃いのミラクル・フェスを企画したりと、
絶対に彼じゃなきゃできないことをやっている、
ヨーロッパのハードコア・シーン最重要人物のひとりです。

そんな彼が3月26日に企画する"BRINGING BACK THE GLORY 2"というフェスで、
日本の為にベネフィットを行ってくれるというメールをもらいました。
どうですか、この豪華絢爛なラインナップは!?
もちろんチケットはほぼソールドアウトだったみたいですが、
彼の呼びかけにより、このフェスでは会場内には募金箱が設置されたほか、
出演バンドやレーベル、クルーのみならず、フェスに参加するキッズは、
自分のマーチャンダイズ・コレクションを放出して、
それをオークションにかけて義援金にするという画期的な試みが行われました。

彼の元に集まったマーチャンダイズはなんとすでに400枚以上!
更にものすごい数のコレクションがRicoのFACEBOOKページに随時追加中されているのです!
たとえば、もうお気づきの方もいるでしょうが、
この"BRINGING BACK THE GLORY"というフェスの名前はNEXT STEP UPの曲名ですよね?
今回、そのNEXT STEP UPはこのフェスに出演していませんが、
Ricoの意志に賛同して、このフェス終了後に自らのマーチャンダイズを寄付すると言っています。
このようにして、世界各国のハードコアバンドからコレクションが日々追加されています。
このことからも、Ricoという男が何故絶大なリスペクトを受けるかわかりますよね。

そして、彼はこれを契機に"HARDCORE HELP FOUNDATION"という、
人々の助けを本当に必要としているハードコア・キッズの為の基金も設立しました。
写真のHHFのマーチャンダイズの利益は今後の活動資金に当てられるものであり、
今回の日本へのベネフィット・キャンペーンがHHFの活動の第一弾となります。

話は多少飛びますが、ぼくとEDGE OF SPIRITのショウがMCをやっている、
DARKSIDE USTの記念すべき第一回放送で、
NUMBのセンタとBOWLHEADのYOYO-TがTシャツのコレクションを披露してくれた時に、
『ハードコアとそのカルチャーにおいてマーチャンダイズは切っても切れない関係だ』、
というような話を真顔でしたことがありましたが、
今回、RicoがHHFを設立するまでの流れはこのカルチャーやライフスタイルの象徴というべき出来事だと思います。
『おれはこのバンドをサポートしてるんだ!』
と主張するのがバンドTシャツですが、時としてそれ以上に、
人と人を結びつける重要な役割を果たすこともある、
とあえてぼくはここで言いたい。

さて、話を戻しますと我々はこの好意をどう受け入れるべきなのか?
当初は日本赤十字のような団体に義援金を寄付するのかと思っていましたが、
彼いわく『もちろん赤十字にも寄付はするけども、それだけでは意味がない。
ハードコアというつながりがあった上で、本当に困っているキッズや、
青年団、もしくは学校などの教育機関にこの義援金は使ってほしい』とのこと。
時は折りしも、ENDZWECKの宇宙やnervous light of sundayのカメが中心となり、
チャリティー・Tシャツを作ったりイベントを行ったりしている中でした。
そのチャリティー・イベントにも出演した、
上記のらーめんウェンズデーのメンバーと話し合った結果、
我々が仙台に行った時にいつも世話になっているハードコア・バンド、
BREAK OF CHAINのノマ君に託すのが一番いいんじゃないか?という話になったのですが、
ところが、同じ仙台ハードコアの一員でRAGNAROKというバンドのサトウ君という人が、
自分よりももっと困っているから助けてあげてほしい、という話の流れになりました。

RAGNAROKには先日のCRYSTAL LAKEのレコ発ツアーを企画してもらったり、
DOGGY HOOD$と一緒にRETRIBUTION NETWORKのオムニバス・アルバムにも入っていることがあったんですが、
それまで、ぼくは直接サトウ君とはコンタクトを取ったことはありませんでした。
普段は宮城県石巻市で高校の先生をしているという彼は、
今回の東日本大震災で町全体が津波の被害を受けてしまいました。
学校、生徒には深い爪痕が残り、圧倒的に物資が不足しているという話を聞き、
今回はRicoの意志に添う最良の形で、
彼の学校に義援金を贈ってもらうことにしました。

そして、この話を受けてDOGGY HOOD$でもベネフィットTシャツを作ることにしました。
普段からチャラい活動しかしていないアソビのバンドが、
こういう時にシャシャっても説得力がないのは重々承知の上。
だけど、ハードコアという同じ音楽が好きなだけで繋がっている周りの仲間や、
それこそ会ったこともないようなドイツやその他の世界の人々が、
日本のハードコア・キッズを助けようとしている中、
ぼくらは自分たちのできることをやろうと決めた次第であります。
今後もさまざまな人やバンド、団体がさまざま形でベネフィットを行うでしょう。
ぼくのところにもすでにいくつか進行中の話が入ってきてます。
どこに使われるかわからない義援金を寄付するよりも、
まずは、自分の身の回りの人を助けなきゃ。

ぼくらは今回、このTシャツで出た利益はすべてサトウ君の学校に寄付します。
ライヴ会場とINDIE ROCK STOREで販売しますので、
このブログを読んで賛同できた方はご協力をお願いします。
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